スーパートライアル・基本ルール
1 コース
コースは通常セクションを設けたクローズドエリアで、その付帯設備として競技車両修理場、通路等が設けられた場所の総称で競技車両は競技中いかなる理由があってもコース外に出ることは出来ない。
2 セクション
イン(入口)とゴール(出口)が設けられ、進行方向に向かって右側に赤色のマーカー左側に青色のマーカーを設け、区分された場所インとする イン側の左右のマーカーを直線で結んだラインをスタートラインとし、ゴール側をゴールラインとする。セクションの左右は、コーステープあればテープがマーカーとなる。パイロン・ポール等であればその本体をマーカーとし、その場合パイロン・ポールを結んだライン内をセクションとする。マーカーが存在しない部分については、それぞれのマーカー間を直線で結んだライン。及びマーカーから垂直に上下に延ばしたライン内をセクションと定義する。(マーカーが斜めの場合はそれを上下に延ばしたラインとする)
3 マーカー
コース内にセクションを定めるための物で、赤色と青色に色分されているテープ・パイロン及びそれらを固定ポール等をマーカーとする。岩 ・立ち木等セクション内の自然物の一部をマーカーに利用した場合、青色もしくは青色に色分けされて部分以外その本体は通常マーカとみな さない。
4 スタート及びゴール
スタートは指定の場所から全車両同時に行う。スコアカードを提出した時点を競技終了とし、その提出は規定時間内に行わなければならない 。規定時間を過ぎた者は失格とし、規定時間は主催者の発表のない限り、競技終了より5分間とする。
5 セクション内におけるタイムキーピング
全てのセクション内において、参加者は規定時間内にゴールしなければならない。規定時間に達した場合は、その時点でそのセクションは減 点10とする。規定時間の表示のされていないセクションにおいては、その規定時間は3分間とする。
6 セクションインとセクションゴール
車両は前進方向でセクションイン、セクションゴールしなければならない。車両の先端がスタートラインを通過した時点をセクションインと する。車両が通常の走行状態にて通過、尚且つ車体の全てがセクションの外に出た時点をセクションゴールとする。
7 SS(スペシャル・ステージ)
全セクション、タイム測定を行うが、順位決定の為タイム測定セクション(SS=スペシャルステージ)を一つ以上設け、あらかじめ全参加者に 発表される。
8 減点
競技は、減点法における採点方式によって順位を決定するものとし、それぞれのセクションにおいて、その減点の合計が10点に達した時点でそのセクションでの競技は終了となる。
ホイールベース未満のバック・・・・・・一回毎に減点1
ホイールベース以上のバック・・・・・・一回毎に減点3
5カウント以上の停止・・・・・・・・・一回毎に減点5
1カウントは約2秒とするタイムアウト・・・・・・・・・・・・・減点10
マーカーへの接触・・・・・・・・・・・減点10
車両及びドライバーセクションカット・・・・・・・・・・・減点10
セクションを定めるマーカーの外に車両の全てが出た場合 エスケープ・・・・・・・・・・・・・・減点10
車両がセクションを走行せずに減点を受けること。すなわちセクションインしてからセクションの外に出る行為をエスケープと呼ぶ。エスケ ープは、必ず自走して行う事。直、ドライバーの意識なくこの行為を行った場合でも適応される。
(競技者は、全セクションを走行する義務はありません)
ミスコース・・・・・・・・・・・・・・減点10 指定された走行順序方向に反する場合
その他・・・・・・・・・・・・・・・・減点10
ドライバーの一部分でも路面、構造物に接触した場合、パッセンジャー以外の第三者の助言、誘導があった場合、ドライバーの安全装備の不備5カウントの停止を宣告され、尚且つ動けない場合、車両からの出火、液体漏れ、等の危険な状態が認められた場合、通常の走行状態でゴ ールしなかった場合、車両部品、積載物の落下が認められた場合、指定位置よりセクションインしなかった場合、ゴール指定位置で停止しなかった場合、競技関係者及びギャラリー、他の競技者に危険や脅威を与えた場合、特殊な状態。
車両転倒・・・・・・・・・・・・原則 減点10
転倒時にドライバーの身体、車両に危険な状態が認められない状態で、尚且つ減点の対象がない場合競技続行は可。車両が前後方向どちらに も移動していない状態すなわち、旋回、横滑りで前進も後進もしていない状況では最大減点とみなす。
9 判定及びその他の表示
本競技は審判員の持つ赤旗(右手)、青旗(左手)の2本の旗により判定及びその他の表示を行う。
頭上にて右手で2本の旗を回す(セクションの競技可)旗を持つ手を下ろし停止している(合図により任意スタート可)
右手で2本の旗を頭上に上げる(イン及びゴールした事を示す)右手で赤旗を頭上に上げる(バック1点宣告)
左手で青旗を頭上に上げる(バック3点宣告)両手で赤青旗2本を上げる(5カウント減点5宣告)
両手で赤青旗を頭上で交差する(競技終了減点10宣告)
審判員は、車両が停止した時点でドライバーに停止告知し、カウントをはじめる。
10 順位の決定
全セクションを完走し規定時間内に競技終了した参加者の内総減点数の少ない者を上位とする。同一減点数の場合はクリアー数の多い者を上 位とし、同一減点 同一クリアー数 同一クリーン数の場合SSセクションの通過タイムの早い者を上位とする。同減点数 同クリアー数 同クリーン数 同タイムの場合スコア―カードの提出の早い者とする。但し、リタイヤ(R)タイムオーバー(TO)は順位に入らない。
11 失格・参加取り消し
参加資格の欠陥、車検の不合格、競技進行の妨害、車両の著しい損傷、役員及び審判員からの指示不履行、人身事故、申請申告の虚偽や不正 薬物飲酒等により精神状態の不安定、スコア―カードの不備不正行為 等。
12 参加資格
参加者は、競技会の趣旨に賛同した者。二十歳未満の場合は親権者の承諾書が必要です。又、競技に支障をきたす持病保有者はエントリーはできません。
13 損害の賠償
参加者は物損 人身事故等、全ての責任を負わなければならない。すなわち、大会役員は競技会の役務遂行に最善を尽くすのは無論であるが、主催者並びに大会役員とその関係者に過失があっても参加者は主催者、大会役員と関係者及び他の競技者に対し非難したり責任の追求及び損害倍償を要求してはならない。
14 参加者の義務
競技者は、競技車両規則の熟知と高い技術スポーツマンシップの自覚を備え、競技審判役員関係者の指示に従う義務がある。
15 参加者の権利
参加者は、車検(車検終了時)成績(成績発表後)等 自分が不当に扱われていると判断したとき、競技委員長に申し出できる。直、各セクショ ンの審判結果については一切不可とする。
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