SuperTrial 2003seres 第1戦
スーパートライアルにとっての記念すべき初戦が、2003年シリーズ戦として去る3月16日、鹿児島市吹上モトクロス場にて、実行委員会並びに協力団体、個人の共同作業によって、開催されました。ベテランエントラントにとって、十分楽しめるテクニカルセクションでしかも、初心者でも走れるセクションとはと、何度も手直しをしながら出来上がったセクションでしたが、何と当日は、前日からの雨、完全なウェットコンディションとなり、スタート直前に手直しはしましたが、ひょっとすると提出順で決まる試合になってしまうのかと、主催者側に不安がよぎりました。ところがいざスタートすると、各選手は初心者も含め、その不安をかき消すように果敢にセクションにアタックし熱き戦いが、繰り広げられました。改めて、エントラント各選手の技術が格段にレベルアップしている事を思い知らされました。セクションは、午前3セク午後3セクと同時オープンし、シルエットクラスのエントリー者数が少なかったためノーマルとの混走(もちろんセクション内でそれぞれコースを分けてあります)となりましたが、この試みもお互いのクラスの選手にとって、刺激になったようで、結果的には今回は成功であったと思います。ノーマルクラスの競技結果は、優勝した山田選手をはじめ入賞者の松尾、井手上、亀光選手の九州レベルの実力者に対し、地元のd松、有村選手の健闘が光り、やはりその他の選手でも普段の練習の成果が、着実に結果に反映しているようでした。今年はシリーズ戦として、あと2戦の開催を予定しており、第2戦は5月18日です。エントラントの熱い思いを裏切らないセクション設定で、気合を入れてスタッフ一同、皆様の挑戦を待っています。最後になりましたが、協力団体初め、大会スタッフ、自ら進んでオフィシャル、後片付け等を手伝って下さったエントラントの皆様、この場をかりて、感謝申し上げます。
エントラントにとって、至福の緊張感を味わえるスタート直前のパドック風景。
それにしても雨のコンディションが気にかかる?
3SECシラスキャンバーターンに挑む山田選手。ウエットでは、重量車は不利であるが、さすがに歴戦の兵、J54を見事に操り安定した走りで各セクションをクリアー、驚異的な10点台を松尾選手と2名のみマークし、優勝。
5SEC丸太キャンバーセクションを軽量なSJ10を操り軽やかに駆け抜ける松尾選手。雨に濡れた丸太に流され多くの選手がテープタッチする中、軽さのアドバンテージを遺憾なく発揮し軽々とクリアーする。結果総減点13でトップと並ぶが惜しくもクリーン数で準優勝。
2SEC井手上選手、バック減点1を避けるため敢えて、ハードなタイヤヒルダウンのシルエットコースに挑み軽々とクリアーする。現在シルエットマシン製作中のようで、近々シルエットクラスデビューの噂、楽しみである。
4SEC有村選手、キャンバーヒルダウン後のターンで、小岩につかまりバックを余儀なくされるが、その後の深い轍の出来た急なヒルクライムをクリアーし、数少ないこのセクションのクリアー者となり、4位を確保。期待の新人。
4SECヌタヌタのヒルクライムに挑む、地元では老舗のチーム南九州四駆会のd松選手。最近同チームはプライベートコースで練習に励んでおり、今回は都合によりd松選手1人の参戦となったが、練習の成果を見せ付け堂々の5位。今後ますますの活躍が期待されるチームである。
3SEC降りると言うより落ちるという感覚のヒルダウンを冷静にマシンコントロールする亀光選手。スクランブル熊本の若き実力者であるが、今回の試合では、ミスコントロールが多く実力を発揮できなかった。がそれでも6位入賞ポイントは稼ぐ。
ノーマルクラス入賞者の皆様、雨の中ご苦労様でした。スーパートライアルの記念すべき第1戦の勝者です。入賞者以外の方も実力伯仲ですので今後の試合が大いに楽しみです。又、入賞者のインタビューの中で「グリップは悪かったが、意外と走れるコースで楽しめた」とのコメントをいただき、スタッフ一同ホッと胸を撫で下ろしました。
5SECビッグタイヤを攻めるシルエットクラス宮田選手。気負いからか跳ね上げ過ぎ、あわやバック転か!とギャラリーを楽しませる走りをしながらもビッグタイヤを一発でクリアー。さすがの実力者。
開会式の司会の大役を済ませ、気が緩んでしまったのか、最初に挑んだ2SECイン直後の段差超えで横転のシルエット上村選手。さらに何と直後に挑んだ中島選手もリプレイのように横転、両選手とも失敗してもギャラリーを楽しませる、主催者のお手本?
シルエットクラス表彰式。今回エントリー3名と寂しい結果であり、上村、中島両選手ともマシントラブルにみまわれ不本意な結果に終わったが、各選手とも激しいトライでギャラリーを楽しませ、競技会を盛り上げてくれた。
2SECモーグルを果敢に攻め横転する森永選手。彼女?とダブルエントリーと羨ましい限りであるが、トライアル初体験にもかかわらず、お二人とも怯むことなく各セクションにアタック。トライアルにおいては、転倒は勲章です。懲りずに又、参戦して下さい。